ネームバリューだけで応募者が十分に集まるような企業はほとんどありません。
大手企業ですら採用専門のスタッフを何人も抱え、多額の経費を投入して採用活動に取り組んでいます。
もちろん大手企業だって工夫しなければ応募者を増やすことはできません。
企業規模だけでなく業種による違いもあります。採用しやすい業種もあれば、採用苦戦業種というのもあります。
採用苦戦業種の代表例としては、飲食業・建設業・運送業などです。どの業種も労働時間が長くて仕事がきつく、さらに給料がさほど高くないイメージがあります。
あと、意外なところでは税理士・会計事務所も採用に困っている事務所が多い印象です。
自社サイトのリクルートページなどには
「明るくて外交的で、リーダーシップがあって、責任感があって、○○での経験があって、自ら考え動くことができて、
会社の理念に共感してくれる人を求めています」などと書かれていたりします。
(こんな書き方はさすがにしていなくても、いろいろ書きすぎて結果として応募のハードルが高くなっていることは多いです)
もちろん自社サイトなので何を書いても構わないのですが、これらの条件を満たすスーパーマンはめったにいませんし、
もし仮にいたとしても他社も同様にノドから手が出るほど欲しい人材です。
そんな人が自社を選んでくれればラッキーですが、そもそも応募者数がかなり少なく、選びようがないという結果が容易に想像できます。
採用において常に念頭に置いていただきたいことは、
「モテてから選ぶ」
ということです。何より応募してもらわないことには選びようがないですし、母数は多ければ多いほど良い人材を選ぶことが可能になります。
知り合いの税理士事務所で「モテてから選ぶ」にシフトした求人を試しにやってみました。
求人のタイミングとしては決して良いとは言えない1月下旬にスタートしたんですが、
これまでに60人を超える応募がありました。
(良い人が何人もいて選ぶのに苦労したそうです。3月5日加筆)
いい人に来てもらえるかどうかはまだわかりませんが、かなり効果はありそうです。