限られた時間の中で「求める人物像」に合致する人物を見極めるためには、
面接官がどのような質問をするかにかかっています。
能力要件ごとに具体的な過去の行動事例を尋ねる質問をいくつか準備しておき、
それらを状況に応じて組み合わせて面接を進めていきます。
これにより、短時間で多くの行動事例を収集することができます。
質問の仕方で注意すべきことは以下の4点です。
1.実際の行動を語らせるようにします。
どのような状況でどのような行動をとったかを尋ねます。
応募者の発言が具体的でなければ、
「もっと具体的な事例を話してください」と率直に尋ねてください。
2.優等生的な発言をしやすい質問をしないようにします。
「良い上司とはどのような上司だと思いますか」
「入社したら会社をどのようにしていきたいですか」
といった仮定を前提とした質問は、実際の自分と違う優等生的な発言はいくらでもすることができます。
応募者の意気込みなどを見るためには良いですが、発言を鵜呑みにしないように注意してください。
3.誘導的な質問をしないようにします。
正しい答えが想像できるような質問をすると、
応募者は本心でなくても正しい回答をせざるを得ません。
例えば「あなたは営業職に向いていそうですね」「この職種に興味がありますか」などです。
4.必要とする能力要件に直結した質問をします。
過去の行動例を引き出すために効果的な質問をします。